
自由を手に入れている人ということを考えた時に、ぱっと思いつくのはお金に困っていない時間に余裕のある人だと思います。
それでは、どういった人がお金と自由を手に入れてるのでしょうか。
こちらについては、「金持ち父さん貧乏父さん」で有名なロバート・キヨサキさんのキャッシュフロー・クワドラントという考え方が有名なので、紹介しておきます。
お金と自由が手に入らないのはなぜ?
お金と自由を手に入れられるかという問題ですが、会社員として働いていてどちらも手に入れられることはほとんどないということは皆さんご存じだと思います。
実際に社会に出て働いてみると
- 労働時間は長いのに給料が少ない
- 頑張っているのに給料は上がらない
- 成果を上げても同僚とほとんど変わらない給料
という状況にある人は多いことでしょう。
それはなぜかというと、会社の利益のために時間を売って生活をしているからです。
会社は利益を上げることを第一ミッションにしているので、
①売り上げを高くする
②費用を抑える
ということが重要です。
②の費用を抑えるには、従業員に払う給料は安ければ安いほどよいので、積極的に給料を上げようとする企業はなかなかありません。
それに、一度賃金を上げてしまうと、景気悪化に伴い賃金を下げる対応をすると、従業員のモチベーションが一気に落ちてしまうことから、好景気でも賃金上昇に消極的にならざるを得ないという背景もあります。
つまり、会社のために働いているうちは、よほど希少価値のある技能(医師、弁護士など)を持っている人材しか、お金と自由を手に入れることは難しいということです。
お金と自由を手に入れるための職業
ロバート・キヨサキいわく、全ての職業はクワドラントという、「従業員」、「自営業者」、「ビジネスオーナー」、「投資家」の4つに分類されるとのことです。
それぞれの職業にはそれぞれ特徴があるため、お金と自由を手に入れたいのなら、どのクワドラントを目指すのかが重要になってくるということです。

①E=employee(従業員)
一番人口が多いと思われる会社員などの会社に雇われている人たちのことです。
安定はしていますが、なかなか給料は上がりません。
- 人に雇われている
- 給料がある程度固定されている
②S=self employee(自営業者)
自分で自分を雇っている状態の人たちのことで、能力で収入が大きく変わります。
能力によって収入は増えるかもしれませんが、自身が資本なので労働時間は少なくなりません。
最近増えているフリーで働いている人たちはこちらに入ります。
- 自分で自分を雇っている
- 自分の能力によって給料が大きく変わる
- 稼ぎが0になる可能性もある
③B=business owner(ビジネスオーナー)
人を雇う側にいる人たちのことで、経営者と呼ばれています。
実務は雇った人に任せることができるので、自由な時間を得ることができます。
- 人を雇って働かせている
- 自分が働かなくても収入が入る仕組み
④I= investor(投資家)
資産を買って運用することで、お金を働かせている人たちのことです。
主に不動産や株式を収入にしていることが多いです。
お金がお金を生む状態のため、自由な時間を得ることができます。
- お金を働かせている
- 自動的にお金が入る資産を持っている
- 自分が働かなくても収入が入る仕組み
お金と自由を手に入れる戦略
先ほど紹介したクワドラントの中で自由を手に入れられる可能性が高いのは、
B=business owner(ビジネスオーナー)
I= investor(投資家)
のどちらかということになります。
そのため、起業をして経営者か、投資家になることを目指した方が良いことになります。
とはいっても、どちらも簡単になれるものではなく、
・起業
⇒ノウハウがないと難しくリスクも大きい
(起業してもその後すぐ倒産する可能性も高い)
・投資家
⇒資本が大きくないとあまり意味が無い
(3000万円あって15%の利回りなら450万円になるが、100万円なら15万円にしかならない)
とういう壁にぶち当たりますので、徐々に目指していくというのが良いかと思います。
・例①:自営業+経営者
⇒フリーランスをしながら経営者のノウハウを勉強して下地を作る
・例②:会社員+投資家
⇒給料やボーナスを投資に回しながら運用額を増やしていく
私は株が好きなので、図らずとも②の投資を勉強しながら運用額を増やしていく戦略をとっています。
小さい額から徐々に投資になれておけば、投資額が大きくなったときにも慌てて失敗することは少なくなると考えています。練習できるうちに練習しておこうと、ポジティブに楽しんでいる感じですね。
ぜひ、色々な人に挑戦してほしいです。
まとめ
クワドラントの左側(会社員、自営業者)だと安定はしていますが、お金と時間を手に入れられる特徴をもっているのは、右側のクワドラント(ビジネスオーナー、投資家)の人たちだということを紹介しました。
お金も時間も手に入れたいと考えている人にとっては、右側のクワドラントを目指すのが大きな目標になりそうですね。
ただ、変えたいと思ってもなかなか変えられるものではないので、今いるクワドラントと並行して右側の比率を大きくしていくことが現実的ではないかと思います。
自営業+ビジネスオーナー、会社員+投資家というような組み合わせから、実践してみることをオススメします。
●参考文献
ロバート・キヨサキ(著)、白根 美保子 (訳)(2013年)『改訂版 金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント:経済的自由があなたのものになる』 筑摩書房.
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