
感謝日記をつけたことのある人はいらっしゃるでしょうか。
スピリチュアルなイメージがある感謝日記ですが、最近の研究により科学的に効果が実証されつつあります。
感謝日記をつけることで、自分が恵まれていることにも気づきやすくなるようですね。
それでは、感謝の効果と感謝日記の書き方について、ご紹介したいと思います。

感謝日記は誰でも簡単に書けるよ!
感謝日記の効果
感謝をすることには、様々な効果があるようでして、以下のようなことが分かっています。
①ポジティブになりやすい
感謝を示す人はポジティブになりやすいようです。
ソニア・リュボミアスキーらの研究によると感謝をよく示すような人は「落ち込んだり、不安になったり、孤独を感じたり、嫉妬したり、ノイローゼになりにくい」ということが分かっているとのこと。
感謝する相手がいるということで、自分が一人でないことやサポートしてくれている人がいることに気が付くのかもしれません。
感謝日記をつけることでも、メンタルに良い影響を与えることが期待できそうです。
②体調がよくなる
感謝を示すことで体調も良くなる可能性があります。
実験では「恵まれていると感じること」を週に1回5つ書き出してもらったところ、恵まれていることを書き出したグループでは、「頭痛や吹き出物、咳、吐き気などが軽減し、運動をする時間が増えた」とのこと。
メンタルが改善したことによる副次的な効果なのかもしれませんが、 体調まで良くなる可能性があるというのは驚きです。
③衝動的な欲求に強くなる
感謝の気持ちを持つことで衝動的な欲求にも強くなるようです。
ノースイースタン大学の研究によると、今すぐ54ドルをもらうか30日後に80ドルをもらうかの実験をしたところ、感謝を書き出したグループでは、「目先の欲求に対して強くなり、高額な方を選ぶ傾向があった」とのこと。
つまり、短期的な利益よりも長期的に見て利益が出る方を選択しやすくなったということですね。
この結果から、節約、ダイエット、勉強など意志力を必要とするものに、効果を発揮する可能性があります。
④感謝日記で幸福度が上がる
最後ですが、感謝日記を書くことで幸福度も上がるようです。
感謝には幸福度にも影響しているようでして、毎週日曜の夜に「有り難い」と思ったことを5つ書き出してもらったところ、「幸福度が高くなった」とのこと。
ただし、週に3回書いてもらったグループでは、だんだん作業が面倒に感じて効果が得られなかったという結果が出ています。
おそらく、感謝することが当たり前になり過ぎても効果があまりなくなってしまうということですね。
感謝日記の書き方
感謝日記は以下の3点つのルールにそって書くだけでOKです。
- 毎週、日曜日に、「有り難い」と思ったことを3~5つほど書き出す
- 可能なら1日の終わり(寝る前)に書くようにする
- 書き出す内容は、家族や友人への感謝でも自然に対する感謝でもなんでも良い
感謝の対象がなんでも良いと条件が緩いので、簡単に書くことができます。
私自身、実際に感謝日記を書いてみたので、感想を以下の記事に書いています。
感謝日記アプリ
感謝を紙に書くのが面倒だという人は、アプリで日記をつけることも出来ます。
実際に使用してみましたが、気軽に感謝をつぶやいたり、感謝の気持ちを他のユーザと共有できたりとなかなか使い勝手は良かったです。
興味のある方はぜひ使ってみてください。
iOS、Androidのどちらも対応しています。

まとめ
感謝をするだけで、幸福度向上、メンタル改善、体調改善など凄まじい効果が得られるというのは、なかなかうれしい研究結果ですね。
ここまでメリットがあるのなら、積極的に感謝を生活の中に取り入れたいものです。
感謝を示すには、感謝日記をつけることが手っ取り早く、効果が高いのは週に1回程度とあまり負担になりません。
幸せになるためにも、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
●参考文献
ソニア・リュボミアスキー (著)、渡辺誠 (監修)、金井真弓 (翻訳)(2012年)『幸せがずっと続く12の行動習慣』日本実業出版社.
幸せがずっと続く12の行動習慣Can Gratitude Reduce Costly Impatience? – Northeastern University College of Science
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