株を塩漬けにしてしまう理由とは?【行動経済学からみる心理特性】

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2018年~2019年にかけて日本の株式市場は急な暴落も多く、株をやっている方なら含み損を抱えている方も多いかもしれません。

こういった含み損を抱えている時にやってしまいがちな行動が、損を確定させるのを避けて株を保有し続ける、いわゆる塩漬けと呼ばれる行為です。

塩漬け状態になると、他の魅力的な投資先があっても資金をあてることが出来ないので、あまり良い方法とはされていません。

それでは、なぜ塩漬けをしてしまうのでしょうか。

心理的な側面を知って、塩漬けをしないように注意しましょう。

株を塩漬けにしてしまう理由

①人は得をするよりも、損を嫌う(損失回避)

人は得をした時の喜びよりも、損をした時の苦痛の方が大きいことが分かっています。

こちらについては、行動経済学者のダニエルカーネマンらの研究で、「損失の影響は利得の影響の2.25倍も大きい」と結論づけています。

2倍以上も損を嫌がるので、利益が出ている状態では早めの利益確定、損が出ている状態では損切りできない、という行動をとりやすいことになります。

損を確定させるのを恐れて株を手放せなくなっていないか、自分に問う必要がありそうですね。

②投資した費用を取り返そうとする(サンクコスト効果)

損をしている状態だと、すでに払ってしまった費用を取り返そうとする、心理が働きます。この心理のことをサンクコスト効果といいます。

払ってしまった費用というのは、お金、時間、労力なども含めており、

  • ギャンブルで損をすると損を取り返そうとして大きな賭けにでる
  • 採算性のないプロジェクトに、撤退をせずに投資を続ける
  • 途中で不要となった作業を、最後まで続ける

といったことをイメージすると分かりやすいかと思います。

投資した費用を取り返したいがために、回復するという確信の無い株を買い増すなどの行動にもつながってしまいます。

③自分の所有物を過大に評価する(保有効果)

人は自分の保有しているものを課題に評価する傾向があるようです。

保有しているものとは、お金、株、持ち物、所属コミュニティなど、あらゆるものが対象となります。

自分が1000円で物を買ったとして、全く同じ商品と交換してくれといわれても、なんだか自分のものが良く感じるのは、保有効果が働いているからなんですね。

始めてオークションに出品する人が、価格を高く設定しすぎるのも同様の心理だと考えられます。

このように、保有している物を過大評価してしまうため、これから値上がりするはずと期待して売れなくなってしまいます。

まとめ

ついつい塩漬けをしてしまうのは、

①人は得をするよりも、損を嫌う(損失回避)

②投資した費用を取り返そうとする(サンクコスト効果)

③自分の所有物を過大に評価する(保有効果)

などが、全て関連している結果ということになります。

これらを理解して、塩漬けには注意しましょう。

人は、合理的な判断をすることが難しいということが、研究により分かっています。

まずは、どんな考えをもちやすいのかという特性を理解して、普段からバイアスがかかっていないか意識していくことが大切なようです。

難しいことではありますが、考え方の特性を把握した上で、合理的な判断ができるようにしていきたいものですねー。



●参考文献

行動経済学入門

 

行動経済学入門

  • 作者: 筒井義郎,佐々木俊一郎,山根承子,グレッグマルデワ,Greg Mardyla
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2017/04/28
  • メディア: 単行本
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