
みなさんは、腸内環境を気にして生活していますでしょうか。
腸内環境ぐらい気にする必要はないという考えの人もいるかと思いますが、近年の研究により腸内環境の重要性が分かってきています。
腸内環境が悪いと病気のリスクが上がる可能性もあるので、自分の腸内にダメージがありそうかチェックをしてみてはいかがでしょうか。
腸内環境の重要性
腸内環境については、様々な研究でその重要性が示唆されています。
神経科医のデイビッド・パールマターによると、腸内細菌は人間の生理機能を整えており、腸内環境の悪化は以下のようなものにも影響している可能性があるとのこと。
- アレルギー
- 糖尿病
- 肥満
- 認知症
- 無気力
- 肌トラブル
こちらもほんの一例で、その影響ははかり知れません。
マウス実験となりますが、
- 肥満の人の腸内細菌をやせ型のマウスに移植すると、マウスが太り始めた
- やせた人の腸内細菌をやせ型のマウスに移植すると、マウスに変化はなかった
- 腸内細菌を持たないマウスは、病気リスクが高かった
- 腸内細菌を持たないマウスは、ストレスホルモンの分泌量が多かった
などの研究結果もあり、肥満やうつ病に大きく関連しているといわれています。
腸内細菌の力はすごいですね。
腸内ダメージチェック
それでは、腸内環境のチェックをしてみましょう。
腸内環境のチェック方法としては、以下の質問に対してあてはまる数が多ければ多いほど、腸内環境にダメージを受けている可能性があるとのこと。
沢山の項目が当てはまってしまうと、普段の生活から腸内環境を改善するよう気を付ける必要があります。
- 食事は、パンや麺類などの炭水化物が中心
- 甘いお菓子、ジュースや炭酸飲料が好き
- 子供のころ、耳やのどの感染症に頻繁にかかった
- 2~3年に1度以上、抗生物質を服用する
- 胸やけや、胃酸の逆流を防ぐ胃腸薬を飲んでいる
- 食べ物や化学薬品にアレルギーがあう
- 自己免疫疾患と診断されたことがある
- 2型糖尿病にかかっている
- 帝王切開で生まれた
- 母乳よりほとんど粉ミルクで育った
- 標準体重を9キロ以上上回っている
- 気分が落ち込みがちだ
- 日常に便がゆるい、あるいは便秘症だ
腸内環境チェックの結果はいかがだったでしょうか。
当てはまる項目が多ければ多いほど、ダメージがある可能性があります。
過半数を超えているような方は、生活習慣を見直すことをオススメします。
腸内環境を良くするには?
チェック項目には自分で変えられないものもありましたが、基本的には生活習慣を改善することで、腸内環境を良くすることができます。
当たり前のことになりますが、
- 炭水化物中心の食事から、野菜などを中心とした食事にかえる
- 甘いものを控えるようにする
- 不必要に抗生物質を使わない
- 運動をして体重の増加を防ぐ
といったところは、ダメージ回復に効果があるようです。
まずは、できそうなところから変えていくと、良いかもしれませんね。
まとめ
腸内細菌は非常に重要で、腸内環境の悪化により、肥満、糖尿病、うつ病など、様々な病気になるリスクが高まってしまう可能性があります。
食生活に気を付けるなどして、腸内環境を整えていきましょう。
あと気をつけたいのが、抗生物質の使用です。
抗生物質の使用は腸内細菌にダメージを与え、回復に半年以上かかるというような話もあるので、むやみに使わないよう注意しましょう。
とはいっても、適切な対処法として必要な場面はありますので、お医者さんの指示にはしたがってください。
●参考文献
デイビッドパールマター,クリスティンロバーグ(2016)『「腸の力」であなたは変わる: 一生病気にならない、脳と体が強くなる食事法 (単行本)』三笠書房
コメント