最近、貯蓄型の保険をすすめられることが増えたように思います。
私の知り合いにも加入したという人がいて、かなり一般的になっているようですね。
少し気になったので、貯蓄型の保険について色々調べてみました。
かなりお得なように見えますが、デメリットも存在したので、ご紹介しておきたいと思います。
貯蓄型保険とは?
貯蓄型保険とは、月々の保険料を払い込んでいき、保険の使用がなければ払い込み完了時に、金額の100%~110%程度を払い戻すような保険のことです。
払い込んだ保険料が掛け捨てではなく、貯蓄をされるイメージで運用することができることから、掛け捨てがもったいないと感じる人が加入することが多いようです。
話だけ聞くと、何事もなければ払い込んだ以上の金額が戻ってくるし、それに多少の保険が付いてくるならお得だと感じる人も多いのではないかと思います。
貯蓄型保険のデメリット
①途中解約をすると損をする
貯蓄型保険には、途中解約をすると65%~70%程度の払い戻し金になるものが多く、大きく損をしてしまいます。
このことから、一回契約してしまうと解約したくなっても、なかなか解約をできない状況となります。
②流動性が低い
途中解約をすると大きな損となってしまうことから、お金が必要になった時にすぐ現金化して使うことは難しくなります。
若い時に契約して、結婚するために一時的にお金が必要になったという時にも、使えるお金として考えることが出来ません。
貯金感覚でできると言われても、すぐに現金化できる貯金とはわけが違うので、そこは理解しておきましょう。
③お金を増やすことには向いてない
払い戻される金額の方が多くなるので、資産運用感覚で始められるという人もいらっしゃいますが、資産運用には向いていません。
仮に、払い込みを完了したとして、110%の金額が戻ってくるとしましょう。
以下の例では、60歳まで30年間で払い終えたとします。
【貯蓄型保険】
加入者:30歳の男性
死亡保険:500万円
月々の保険料:1万円
60歳:360万円→396万円
360万円が396万円になったので得したように感じますね。
それでは、同じだけの金額で投資信託を買って年利5%で運用したと仮定します。
【投資】
投資家:30歳の男性
月々の積立:1万円
60歳:360万円→832万円(端数切捨て)
保険の場合:396万円、投資の場合:832万円
投資に回した場合と大きく差が出ることが分かると思います。
ちなみに、投資に回した場合だと53歳時に500万円以上となり、死亡保険の金額よりも大きくなります。
このことから、保険は資産運用には向かないということが分かると思います。
④保険への加入が必要性がない場合も多い
元も子もないことをいうと、保険への加入が必要ない場合も多いです。
年齢による死亡率は、男性でも60歳になるまでに7%となっており、女性に関しては4%にも満たないという統計結果を厚生労働省が出しています。
こちらについては、以下の記事に詳しく書いています。

まとめ
貯蓄型保険は、支払った保険料が掛け捨てとはならずに、一部または全部の金額が返ってくるメリットもありますが、デメリットも存在することを紹介しました。
考えられるデメリットとしては、
- 途中解約をすると損をする
- 流動性が低い
- お金を増やすことには向いていない
- 保険へ加入する必要性が無い
などがあるので、参考にしながら判断して頂ければと思います。
新社会人のような若い人は、勧められるがままに保険に入ってしまうこともあるようなので、気を付けましょう。
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