
お子さんがいらっしゃる家庭では、読み聞かせをしているところも多いと思います。
そこで気になるのが、「読み聞かせって実際どんな効果があるの?」ということではないでしょうか。
本の読みきかせをすると子供へ良い影響をもたらすだけでなく、親子関係改善などにも効果があるようなので、いくつか紹介しておきます。
ぜひ、読み聞かせを始めるためのきっかにしましょう!

読み聞かせの効果が検証されているよ!
読み聞かせの効果
やはり、読み聞かせをすると様々な効果があるようです。
子供の語彙力が上がる
読み聞かせをすることは、子供の語彙力に大きな影響を与えます。
読み聞かせをした前と後で子供の語彙を比較する研究では、「およそ2ヵ月で6ヵ月相当の語彙の伸びが見られた」ようで、語彙力の向上につながるのは間違いなさそうです。
6か月の期間で習得するはずの語彙を2か月で習得するというのは、およそ3倍速の学習効果が期待できます。
語彙力が向上するのはイメージ通りですが、効果量もすさまじいようですね。
子供の問題行動が減る
子供のメンタル面にも良い影響を与え、問題行動を減らすことができるようです。
読み聞かせに参加した後には、 「子供の不安や抑うつなど感情的な問題が軽減している」ことが分かったようで、 不安感の強さや攻撃的になるなどの問題が改善したようです。
このようにメンタル面の改善には、親子でのコミュニケーションをとるきっかけになることが、良い影響を与えている可能性があります。
子供がどことなく元気がなかったり落ち着きがないという場合も、日ごろから読み聞かせをしてみると改善があるかもしれません。
親の育児ストレスが低下する
読み聞かせの効果は、子供へ良い影響をもたらすだけでなく、親のストレス低下にも効果があるようです。
8週間読み聞かせの記録を付けた後(読み聞かせ実験後)、読み聞かせをする前のストレスレベルを比較すると「全般的な母親の子育てストレスは低下していた」とのこと。
ちなみに、どんなことに対してのストレスが低下していたのかといいますと、
- 「子供の機嫌の悪さ」
- 「子供の気が散りやすい/多動」
- 「刺激に敏感/ものに慣れにくい」
とのことなので、読み聞かせをすることによって子供の行動が落ち着き、それによって育児ストレスも低下したということが考えられます。
また、子供との一緒の時間を作ることで、関係性も良くすることが期待できます。
子供の機嫌が悪くなりやすいことで悩んでいる方は、読み聞かせをしてみると良いかもしれません。
まとめ
読み聞かせには子供だけではなく、親のストレスも軽減をするなど、大きなメリットがあることをご紹介しました。
- 育児ストレスが減る
- 子供の語彙力が向上する
- 子供の問題行動が減る
幼少期の読書は特に効果が大きいらしく、読書習慣によって好奇心が強くなったり、将来の年収も上がるかもなんて研究もあります。ぜひ、積極的に取り組んでみてはいかがでしょうか。
ちなみに、子育てをする上で、ゲームは本当に悪影響?、やっぱり褒めて育てた方が良いの?という、何が正しい情報なのか分からないという方も多いと思います。そんな方は、中室牧子さんの『「学力」の経済学』という本がオススメです。
子育て方法について、科学的に分かっている情報が詰め込まれているので、世の中に出回っている信頼性の低い情報に惑わされなくなります。興味のある方は、ぜひ読んでみてください!(マンガ版もあります)
●参考文献
松﨑 泰、榊 浩平他(2018)『最新脳科学でついに出た結論 「本の読み方」で学力は決まる』青春出版社
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