
学校のテストや資格試験などは選択問題となっていることが多いです。
そこで、「分からない時に何を選んだら正解になりやすいんだろう?」と疑問に思ったことがある人も多いのではないでしょうか。
もちろん実力で勝負することは大切ですが、今後の人生に影響する試験であるほど、「運でもいいから正答率を上げたい!」と思うのが、人間というものです。
ということで、多少なりとも正答率が上がりそうな、ウィリアム・パウンドストーンの選択方法をご紹介します。

統計を用いた選び方で正答率を上げられるかも!
正答率の上げ方
結論から言うと基本的な選択問題の選び方は、
ということだけ覚えておけば少しだけ正答率が高くなるようです。
なぜこのような傾向があるのかというと、問題を作っているのが人間だからです。
私たちが同じ答えが連続すると不安になるのと同じで、問題を作る側の人も連続して同じ答えにするのを嫌がったり、頑張って作った長文問題は正解にしたいなど、心理的な偏りが生じることがあります。
その心理的な傾向を利用するということですね。

問題を作るほうもランダムな正解にするのは難しいみたい
〇×問題、3択問題、4択問題、5択問題といった、選択数で傾向が変わるので、そちらについても詳しく紹介していきます。知りたい選択問題の記載部分を参照してください。
※ポイントだけ知りたい方は、一番下のまとめだけ読めばOKです
〇✕問題の正答率を上げる
〇✕問題の特徴
- 「〇」が56%、「✕」が44%と「〇」が正解である確率が高い
- 同じ答えが続かない可能性は63%と前の解答とは異なることが多い
〇✕問題の戦略
- 分かる問題を全て解く
- 迷っている問題の前後の解答を確認する
- 前:「〇」、後ろ:「〇」のように前後の答えが同じ場合、逆の選択肢「✕」を選ぶ
- 前:「✕」、後ろ:「〇」と前後の答えが異なる場合は、確率の高い「〇」を選ぶ
3択問題の正答率を上げる
3択問題の特徴
- 前の問題と同じ答えになる確率は25%と前の解答とは異なることが多い
- 3択問題では正解率の高い選択肢というのは存在しない
3択問題の戦略
- 分かる問題を全て解く
- 迷っている問題の確実に違うと思う選択肢を除外する
- 残った選択肢の内、前後の解答と違う選択肢を選ぶ
4択問題の正答率を上げる
4択問題の特徴
- 前の問題と同じ答えになる確率は19%と前の解答とは異なることが多い
- 4択問題では2番目の正解率が28%と少しだけ高い
4択問題の戦略
- 分かる問題を全て解く
- 迷っている問題の確実に違うと思う選択肢を除外する
- 残った選択肢の内、前後の解答と違う選択肢を選ぶ
- 2番目の解答が残っていればそれを選択する
5択問題の正答率を上げる
5択問題の特徴
- 前の問題と同じ答えになる確率は18%と違う答えになることが多い
- 5択問題では5番目の正解率が23%と少しだけ高い
- 5択問題では3番目の正解率が17%と少しだけ低い
5択問題の戦略
- 分かる問題を全て解く
- 迷っている問題の確実に違うと思う選択肢を除外する
- 3番目の選択肢を除外する
- 5番目の解答が残っていればそれを選択する
- 残った選択肢の内、前後の解答と違う選択肢を選ぶ
まとめ
選択問題でどのように選ぶと、正解率が上がるのかをご紹介しました。
- 〇✕問題だと「〇」の正解率が高い
- 4択問題だと2番目の正解率が高い
- 5択問題だと5番目の正解率が高く、3番目が正解率が低い
- 同じ解答が連続して続くことは少ない
あとは、補足になりますが
- 文章の長い問題は正解率が高い
- 「上記のすべて」、「上記のいずれでもない」の正解率が高い
という傾向もあるようです。
色々紹介をしましたが、実力が一番大切なことには変わりありません。きちんと勉強をしてから、試験にのぞむようにしましょう。
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●参考文献
ウィリアム・パウンドストーン,松浦俊輔(2014)『科学で勝負の先を読む -投資からテニスまで先を読むため・読まれないための実践ガイド-』青土社
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