
ここ何年かで自動で資産運用をしてくれるロボアドバイザー(通称:ロボアド)の広告をよく見かけるようになりました。
広告ではよく見かけますが、新しいサービスは本当に良いものなのか判断が難しいところです。
そこで、ロボアドは初心者にオススメなのかを調査してみました。
ロボアドについて気になっている人の参考になればと思います。

ロボアドは自動で資産運用をしてくれるサービスのことだよ!
ロボアドとは?
ロボアドバイザーの略で、利用者がお金を預けるとロボットが全て自動的に資産運用をしてくれるというものです。
お金を預けるだけで、株式、債券、不動産等など、自動的に分散投資をしてくれるので、金融知識が全く無い人でも気軽に投資を始めることができます。
自分で決めるのが難しいという人には、選びやすいサービスといえるでしょう。
年々利用者数も増えており、市場規模も大きくなっているようです。
ロボアドの種類
最近は沢山の種類のロボアドが出てきているのですが、日本ではWealthNavi (ウェルスナビ)とTHEO (テオ)というサービスが有名です。
CMなどで見かけたことのある人も多いのではないでしょうか。
THEOはドコモと提携して、ポイントを運用してくれるようなサービスも提供しているようですね。
どちらのロボアドでも、1%前後の運用手数料がかかります。
・WealthNavi (ウェルスナビ)
運用手数料:1%
最低必要金額:10万円
・THEO (テオ)
運用手数料:1% ※100万円以上だと0.7%
最低必要金額:1万円
ちなみに、THEOの方が金額が大きくなると手数料が安くなるようです。
また、ホワイトペーパー(運用方針)を確認したところ、市場平均を上回る可能性のあるサイズ(小型株)、バリュー(割安)などに投資するスマートベータという、比較的新しめの運用方法を取り入れていました。
個人的には、「手数料の安さ+最低必要金額の安さ+スマートベータの導入」という攻めている姿勢から、THEOの方が良さそうだと感じました。
ロボアドの特徴
①投資のハードルが低い
ロボットに全ておまかせできるので、最低限の金融知識だけで資産運用を始めることができます。
②手間がかからない
自動的に資産配分を決めたり、リバランスをしてくれるため、手間もかかりません。
③分散投資ができる
投資の基本である分散投資をしてくれるので、知識がなくてもそこそこ安全な運用ができます。
④手数料が高い
運用にかかる手数料が、低コストの投資信託と比べて高くなっています。
どれぐらい違いがあるのかというと、
・ロボアド
元金:300万円
年利:5%
手数料:1%
20年運用:657万円(端数切捨て)
・投資信託
元金:300万円
年利:5%
手数料:0.3%
20年運用:751万円(端数切捨て)
となっており、長期で運用すると手数料の差で大きな違いになってきます。
上記の例だと100万円近くの差が発生するので、1%だからといって軽く考えないことが大切ですね。
まとめ
ロボアドには、全く資産運用をしたことのないにとっては、ほとんど勉強することなく始められるというメリットがあります。ただし、手数料が1%前後と高い水準ですので、そこには注意が必要です。
手数料のコストは成績に大きく影響するので、投資についての知識がある人は、自分で投資信託やETFを買い付けた方が手数料を安く抑えられるでしょう。
難しいことはおいといて、資産運用をしてみたいという方は、ロボアドを検討してみても良いのかも知れません。そこそこ安全な運用は出来るかと思います。
【オススメ出来る人】
- 難しいことは分からないけど投資をしてみたい
- 資産運用がどんなものなのか体験してみたい
- そこそこの運用ができればOK
【紹介したサービス】
- WealthNavi
(ウェルスナビ)
- THEO (テオ)
●参考文献
WealthNavi(ウェルスナビ)ホワイトペーパー
https://www.wealthnavi.com/image/WealthNavi_WhitePaper.pdf
THEOホワイトペーパー
https://www.money-design.com/pdf/whitepaper/20190405.pdf
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