
自分の意見がなかなか受け入れてもらえないと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に、職場なんかでは何度意見を出しても受け入れてもらえないと、モチベーションまで下がってしまう可能性があります。
こちらの問題に対しては、
- 相手の性格に合わせた言い方が有効かも!
という情報がありましたので、ご紹介しておきます。
意見が通らない原因
相手が意見を受け入れてくれないのは、
- そもそも興味を持っていない
- 相手からすると良い案に思えない
という2つの理由が考えられます。
そもそも、話に興味を持ってもらえないというのは、こちらの努力だけでは難しい面もありますが、良い案に思えないという部分については、相手と自分の考え方の違いに原因があるかもしれません。
性格別の見方の違い
社会心理学者のハイディ・グラント・ハルヴァーソンによると、性格によって以下のどちらかの考えを重視しているのか分かるとのことです。
報酬追求型
向上心が高く、報酬や成長といったことに重きを置いています。
新しいことに果敢に挑戦しようとしたり、チャンスは逃さないという意識が強ければ、報酬追求型に近い性質をもっています。
リスク回避型
現状維持思考で、リスク回避や責任といったものに重きを置いています。
堅実なやり方を好み、前例がないものに消極的ならば、リスク回避型に近い性質を持っています。
このように、報酬追求型とリスク回避型で考え方が異なるため、相手にとって魅力的な伝え方ができていないということが考えられます
アプローチの方法
報酬追求型とリスク回避型で考え方が違うということはわかったところで、どのようなアプローチが有効になるのかを考えていく必要があります。
例としては、以下のように相手の性格に合った言い方をすると良いでしょう。
報酬追求型
報酬追求型は新しいものや未来について重視する傾向があります。
新しいツールを導入を検討しているとすると、
- 新しいツールを導入することで、今後の作業を効率化できる
など、新しいことや未来系の言葉があると意見が通りやすくなる可能性があります。
リスク回避型
リスク回避型は、リスクが低くなることや過去の実績を重視する傾向があります。
新しいツールを導入を検討しているとすると、
- 別の企業や部署でも導入実績があって効果が確かめられている
- ツールを導入することでミスを防ぐことができる
新しいものに問題はないかを心配をするため、過去の実績などの情報を提示すると意見が通りやすくなる可能性があります。
まとめ
性格は大きく分けると、
- 報酬追求型
- リスク回避型
の2つがあり、相手の性格にあっていない伝え方をしていることで、意見を受け入れてもらえていない可能性があることを紹介しました。
性格については、若い人は報酬追求型の傾向が強く、年配の人はリスク回避型の傾向が強いなど、その人の年齢などによって変化することも多いようです。
自分とよく接点のある人の性格は覚えておくと、伝え方に困ることは少なくなるもしれません。
●参考文献
ハイディグラントハルヴァ―ソン(2015)『だれもわかってくれない:あなたはなぜ誤解されるのか』早川書房
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