予想PERと実績PERの成績を比較【予測と実績どちらの投資指標を使うべきか】

PERなどの指標を使うときに、「実績PERと予想PERどっちを使った方が良いの?」と疑問に思う人もいらっしゃると思います。

今回は、指標は実績と予想どちらを使うべきかについて整理していきたいと思います。

予想指標と実績指標のどちらを使うかで成績が大きく変わるよ!

指標は予想を使用した方が良い

 結論からいうとPERなどの指数は予想値を使用した方が良いです。

というのも、株価は未来の業績を織り込むため、現在は好調でも予想が減益であれば、株価が下がることになります。

実績PERだけを確認していると割安な株だと思っていたら、業績が悪化して割高な株になってしまったということにつながるわけですね。

このように、業績が伸びていきそうかという方向性が重要になるため、会社が予想している情報から算出されている指標を使った方が精度は高くなると考えられます。

予想PERと実績PERの成績比較

米国などでも予測値を使った方が良いというデータが多いですが、日本でも同じことがいえるのかは確認しておく必要があります。 

こちらについては、クオンツアナリストの吉野貴晶さんが検証してくれていました。

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引用: 吉野 貴晶『No.1アナリストがプロに教えている株の講義』,東洋経済新報社,(2017)

上記のチャートから分かるように、日本でも実績PERと予想PERを比較すると圧倒的に予想PERの方が良い成績を残しているようです。

『来期予想PER>今期予想PER>実績PER』

の順でパフォーマンスが良いので、予想指標を使った方が良いのは間違いなさそうですね。

使用しているサイトやスクリーニングツールによって、実績PERを使用していたり予想PERを使用していたりとばらつきがあります。指標を確認するときには実績と予想のどちらを指しているのか確認して、予想指標を使うようにしましょう。

予想指標を使う上での注意点

①アナリストは楽観的な傾向が強い 

予想指標には会社自身が予想しているものと、アナリストが予想しているものがあるのですが、平均的なアナリストの予想は実際の業績よりも楽観的になることが判明しています。

そのため、アナリスト予想が高い銘柄を買い付けても、実際の業績がアナリスト予想ほどではなく株価が下落してしまうということが良く起きます。

逆に会社予想は保守的になりやすい傾向があるようですが、アナリスト予想よりは正確なことが多いようです。(内部情報を知っている会社の方が精度が高いのは当たり前ですね)

アナリストよりも会社予想のほうが信頼できそうなので、

  • 会社予想の方を重視
  • アナリスト評価が高すぎる銘柄は避ける

とした方が良さそうです。

②過去に何度も下方修正している会社に注意

 先ほど、会社予想の方が精度が高いということを紹介しましたが、あくまで平均的な話であって全然正しくない予想を出す会社も存在します。

過去に何度も下方修正を発表しているような会社の予想は信用できないので、なるべく避けるように気を付けましょう。

過去に下方修正をだしているかの情報は、四季報などで確認することもできますし、楽天証券を利用していれば取引ツールからも確認することができます。

 まとめ

 実績指標と予測指標どちらを使うのかについては、予想指標を使ったほうが良さそうだという情報をご紹介しました。

 予想指標を使う上での注意点として、

  • アナリスト予想は楽観的なことが多い
  • 会社予想は保守的なことが多い

ということに気を付けていれば、アナリスト評価が高すぎる銘柄は、既に過大評価されている可能性が高いということにも気づくはずです。

今回はPERの予想と実績によるリターンの違いを紹介しましたが、PCFR、ROE、ROAなど別の指標も予想値を使った方がリターンが高くなる可能性があります。

ぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか。


●参考文献

吉野貴晶(2017)『No.1アナリストがプロに教えている株の講義』
井出慎吾(2017)『本音の株式投資 人気ストラテジスト直伝』

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