【バリューVSグロース】割安株投資と成長株投資はどちらが優れてる?

投資をする上で、バリュー投資(割安株)とグロース投資(成長株)どちらの投資方法を使うべきか悩む方もいらっしゃるかと思います。どうせなら、有効性の高い投資方法を使いたいですよね。

今回は、「バリュー投資とグロース投資どっちを使ったら良いの?」という疑問に答えていきます。

バリューとグロースどちらが優れているかを検証していくよ!

バリュー投資とグロース株投資の違い

バリュー投資(割安株投資)

バリュー投資とは、資産や収益などの会社の価値に対して、株価が割安になっている銘柄に投資をする戦略です。割安な状態から適正な株価へ戻れば利益が出るという考え方をします。

グレアム、バフェットなどの偉大な投資家が使っている投資手法です。

※バフェットはバリュー+クオリティ投資をしていると考えられている

上記のイメージ図のように、会社の価値に対して価格が十分安くなっている時(バーゲン時)に株を買い、会社の価値と同じか価値を超えたら売るのが基本的な手法です。

この例では、価値が一定であることを前提としていますが、業績の悪化により価値が右肩下がりになっている場合があり、価値が下がっていないかには注意する必要があります。

グロース投資(成長株投資)

グロース投資とは、会社が成長することを見込んで投資をする戦略です。現時点で割安でなくても、将来的に成長すれば株価も上がって利益が出るという考え方です。

オニールなどが使っている投資手法です。

上記のイメージ図のように、成長による価値の急上昇に対して、価格が追い付いていない時に買って、成長の鈍化や価格が追いついてきたら売るのが基本的な手法です。

成長が織り込み済、成長の鈍化などには注意する必要があります。

バリュー(割安株)VSグロース(成長株)

それでは、バリューとグロースどっちが良いのかという問題ですが、学術的にはバリュー投資に軍配が上がっています。バリューの定義をBMR が高い (PBRが低い) ポートフォリオ、グロースの定義をBMRが低い (PBRが高い) ポートフォリオとして比べると、バリューの方が高パフォーマンスを残しているという研究が多いです。

出典:ウェスリー・R・グレイ(著), ジョン(ジャック)・R・ボーゲル(著)(2017)『ウォール街のモメンタムウォーカー 〔個別銘柄編〕』パンローリング株式会社

米国での検証結果でも、グロース投資はバリューに勝てないだけでなく、S&P500(市場平均)にも劣っています。この結果からみると、バリュー投資の方が優れている気がしますね。

次に日本株でのパフォーマンスを確認してみましょう。

出典:『 Russell/Nomura 日本株インデックスデータ』から筆者が作成

上記のチャートは、100万円をもとでに1980年~2018年までのRussell/Nomura日本株インデックスに対して投資した場合の成績(平均、バリュー、グロース)を表しています。多少修正されたPBRが使われていますが、基本的には「低PBR≒バリュー」、「高PBR≒グロース」で比較していると考えてOKです。

日本でも「バリュー>平均>グロース」という結果が出ているので、グロース投資(成長株投資)よりもバリュー投資(割安株投資)の方が優れていると考えて良いでしょう。

ただ気を付けておきたいのは、バリュー投資が常に優れているわけではなく、短期・中期的な期間ならグロース投資に負けることもあります。あくまでも、長期的な結果であることを理解しておくことが大切です。

グロース株(成長株)のパフォーマンスが低い理由

グロース株のパフォーマンスが低いということが分かりましたが、直感的には信じられない人もいると思います。ちなみに、グロース株のパフォーマンスの低さには以下の理由が考えられます。

  • 高成長が続くと錯覚をしている
  • 成長が既に織り込まれている

成長が続くと錯覚している

テストなどで成績を上げ続けるのが難しいように、成長企業も成績を維持・向上させるのは難しいことが分かっています。様々な研究で、成長性は平均回帰しやすいことが判明しており、私たちが想像するよりも成長は持続しません。特に小型株の成長企業は、成長性が一時的であることが多いです。

上記のイメージのように、成長はずっと同じ速度で続くと錯覚しがちですが、実際の成長は予想を下回ることに注意する必要があります。予測よりも成長が鈍化した場合には、一気に株価が下落することも珍しくありません。

成長が既に織り込まれている

グロース株投資でよくあるのが、成長性が株価に反映されており、既に割高な状態となっていることです。

特に高ROE、高PBR銘柄では、事前期待が高すぎるるがゆえに、好決算でも株価が下落することも多いです。 成長株は注目を集めやすいので、割高になりやすいという特徴があります。

引用:『株マップ』 https://jp.kabumap.com
引用:『株マップ』 https://jp.kabumap.com

日本株で2004年~2019年の15年分の成績を確認してみましたが、高ROE、高PBR銘柄は市場平均に負けていました。つまり、単一の成長性指標のみを使ったり、割高な銘柄を買い付けると損をしやすくなる可能性があります。

単一指標だけを使った成長株投資には十分気を付けましょう。

まとめ

バリュー投資とグロース投資では、「バリュー投資の有効性が高い!」というのが一応の結論になります。

ただ、グロース投資が無駄なのかというとそうではなく、単一指標で定義した場合では有効性が低かっただけで、他の指標との組み合わせで機能する可能性もあります。どうしてもグロース投資をしたいのなら、他の投資指標との組み合わせを考えると良いでしょう。

ちなみに、グロース株投資と似ている投資手法として、直近半年~1年のパフォーマンスが良かった株に投資をするモメンタム投資があります。モメンタムは、全世界(日本除く)で長期的に有効性が確認されているので、信頼性が高い投資手法です。

日本株では機能しないといわれていますが、海外投資家の比率が増えている影響で、これから機能する可能性も十分あります。ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。


●参考文献

ウェスリー・R・グレイ(著), ジョン(ジャック)・R・ボーゲル(著)(2017)『ウォール街のモメンタムウォーカー 〔個別銘柄編〕』パンローリング株式会社

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